うぐいすとかえる
2008年04月17日 | ぶろぐ > だいしょうじ
4月13日(日)5時50分 祖母逝去
13日(日)仮通夜、14日(月)通夜、15日(火)葬儀・告別式
一連の弔いを終え、16日(水)親族で祖母の親のお墓に手を合わせる機会に恵まれる
静かな夕暮れ 山間の小高い丘の上
一本の美しい花桃が咲き誇る墓の敷地内に足を踏み入れた瞬間
「ホーホケキョ。」
うぐいすが出迎えてくれた
墓前に花を飾り、ろうそくを3本立て、線香を焚き、全員で静かに手をあわせる
おだやかな時間が流れる
そして、帰ろうと墓に背を向け歩き出したその瞬間
「&#%#&!’¥%’~@’)=*/-+>;@%#&」
耳の遠い祖母の兄弟にもはっきり聞こえるほどの音、まちがいなく墓の方からだ
「携帯電話!?」
全員同時に振り返り、足早に墓前に戻る
墓のまわりにはなにもない
「中から!?」
耳を澄ますと、音は墓の中から聞こえる
「かえる?」
次の瞬間音が消えた
「もうすこしここにいろってことなんじゃない?」「聞いてみたら返事するかもよ?」
冗談のつもりで聞いてみる
「もうすこしここにいろってこと?」
「・・・ギギッ」
墓の中からたった一言だけ返事が帰ってきた
全員顔を見合わせる
「!!」
数分後、3本のろうそくがふっと同時に消えた
全員わかっていた
思った通り、今度は墓に背を向けても声は聞こえてこなかった
この時期、このメンバーだったからこそ出会えた奇跡
ばぁちゃん、ありがとう
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祖父:善一(明治43年1月5日ー昭和58年5月30日)享年73歳
祖母:ヨシ子(大正4年2月12日ー平成20年4月13日)享年93歳
写真は昭和30年代。今も変わらぬ我が家にて。夫婦での貴重な1枚。